品質のアシュアランスと改善のプログラム(QA&IP)の報告

基準

QA&IPの結果は、内部監査部門長により、経営幹部、取締役会へ伝達される。伝達の形式、内容、頻度について「基準」で規定していないが、内部監査基本規定の内容が考慮される。

属性基準(1320):品質のアシュアランスと改善のプログラムに関する報告

内部監査部門長は、品質のアシュアランスと改善のプログラムの結果を、最高経営者および取締役会に伝達しなければならない。その開示内容には、次の事項を含めるべきである。

  • 内部評価と外部評価について、その範囲と頻度
  • 潜在的な利害の衝突も含めて、評価実施者または評価チームの適格性と独立性
  • 評価実施者の結論
  • 改善措置の計画

解釈指針(1320):品質のアシュアランスと改善のプログラムに関する報告

品質のアシュアランスと改善のプログラムの結果の伝達における、形式、内容および頻度は、最高経営者や取締役会との話し合いを通じて決定され、内部監査基本規程に含まれる内部監査部門や内部監査部門長の責任を勘案する。「倫理綱要」および「基準」への適合性を表明するため、外部評価および定期的な内部評価の結果は、評価完了時点で伝達される。また、継続的モニタリングの評価結果は、最低でも年次で伝達される。その結果には、評価実施者または評価チームによる、適合性レベルの評価を含める。

『内部監査の専門職的実施の国際基準』に対する適合性

「基準」の適合性に関する評価は、品質評価において非常に重要な要素である。「基準」1321、1322では「適合性」の定義、及び「不適合」であった場合のの対応について規定している。

属性基準(1321):「『内部監査の専門職的実施の国際基準』に適合している」旨の表現の使用

「内部監査部門は、『内部監査の専門職的実施の国際基準』に適合している」旨の表明は、品質のアシュアランスと改善のプログラムの評価結果によって裏付けられる場合に限り適切である。

属性基準(1322):不適合の開示

「倫理綱要」または「基準」に不適合であることが、内部監査部門の全般的な監査範囲または業務に影響を与えている場合には、内部監査部門長は、不適合であることとその影響を最高経営者および取締役会に開示しなければならない。

解釈指針(1321):「『内部監査の専門職的実施の国際基準』に適合している」旨の表現の使用

「内部監査部門は、『倫理綱要』および『基準』に適合している」といえるのは、内部監査部門が「倫理綱要」および「基準」に述べられていることを達成している場合である。品質のアシュアランスと改善のプログラムの結果には、内部評価および外部評価の両方の結果が含まれる。すべての内部監査部門は、内部評価の結果を受け取ることになる。5年以上存在する内部監査部門は、外部評価の結果も受け取ることになる。

  1. 内部監査部門の継続的なモニタリングと外部評価及び内部評価は、内部監査部門の「内部監査の定義」、「倫理綱要」、「基準」に関する適合性を評価し、意見を表明するために実施される。適切と認められる場合には改善の為の提言を含むべきである。
  2. 使用される表現には、「基準に適合して」または「基準に従って」がある。これらの文言の一つを使用するには、以下のことが求められる。また、外部評価により表明されるまで、上記の適合性の表現を使用することは不適切である。
    1. 少なくとも5年に一度の外部評価が実施されること
    2. 内部評価・継続的ンモニタリング及び内部評価・定期的レビューを伴うこと
    3. 1,2により、内部監査部門が「内部監査の定義」、「倫理綱要」、「基準」に適合しているとの結論に至っていること
  3. 内部監査部門長は、内部監査部門の全範囲または全業務に影響する不適合の事実を、経営幹部及び取締役会に開示する義務がある。これには、5年の期間内に外部評価が一度も実施できていないことを含む。
  4. 内部監査部門が「適合している」という表現を使用する前に、(内部または外部)品質評価により明らかにされた、内部監査部門の責任を果たす能力を侵害するいかなる不適合の事実も、適切に改善されなければならない。それに加え、次のことが必要である。
    1. 是正措置は文書化される必要があり、その是正措置に関係する評価者に、不適合が適切に是正されたことの同意を得る為に報告されること。
    2. 是正措置と関連する評価者の合意が、経営幹部及び取締役会に報告されること。

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