属性基準(1311):内部評価

基準

内部評価とは「基準」1300が要求する2つの評価の内、組織体内のものによる評価の手法である。つまり、品質評価の体系は「内部評価」・「外部評価」に大別され、品質評価者が組織体の内部または外部のいずれに所属している必要がある。

内部評価はさらに、いつ(日常継続的あるいは定期的)評価するという観点から継続的内部評価(継続的モニタリング)と定期的内部評価(定期的レビュー)に区分される。

属性基準(1311):内部評価

内部評価には、以下双方の項目を含めなければならない。

  • 内部監査部門の業務遂行についての継続的モニタリング
  • 内部監査部門による定期的自己評価、または内部監査の実務について十分な知識を有する組織体内の内部監査部門以外の者による定期的評価

解釈指針(1311):内部評価

継続的モニタリングは、内部監査部門の日々の監督、レビューおよび測定の不可欠な構成要素である。継続的モニタリングは、内部監査部門の管理に用いる日常業務の方針と実務に組み込まれる。 また、継続的モニタリングに当たっては、「倫理綱要」および「基準」への適合性を評価するために必要と考えられるプロセス、ツールおよび情報を用いる。 定期的評価は、「倫理綱要」および「基準」への適合性を評価するために実施する。 内部監査の実務について十分な知識を有するというためには、少なくとも「国際フレームワーク」のすべての要素を理解していることが必要である。

継続的内部評価(継続的モニタリング)

継続的モニタリングとは、内部監査部門の管理業務にモニタリング業務を体系的に組み込み、日々継続的に品質評価を行い、改善活動をすることである。評価範囲は個々のアシュアランスやコンサルティングの業務が中心となる。

  1. 継続的モニタリングで使われるプロセスとツールには以下が含まれる 。
    • 内部監査(アシュアランス及びコンサルティング)の個々の業務の監督
    • 監査部門のマニュアル、手続きの順守状況
    • 監査対象部門及び他のステーク・ホルダーからの監査に関するフィードバック
    • 抜粋した監査調書について、当該の個々の監査に携わらなかった内部監査の要因によるピア・レビュー
    • プロジェクト予算、時間管理システム、監査計画の完了状況および費用の回収
    • 他の業務遂行測定基準の分析(例えばサイクルタイム、改善の為の提言の受け入れ状況など)
  2. 継続的な業務の品質、及び適切な改善を確実に実施する為のフォローアップ措置について結論を出す。
  3. 評価結果は定期的に(年に1度)最高経営者、取締役会、及び監査役会に報告する。

定期的内部評価(定期的レビュー)

  1. IIAの品質評価マニュアル、または同等なガイダンスとツールを用いて、内部評価・定期的レビューを実施する。
  2. 定期的レビューは以下の特徴を持つ。
    • ステーク・ホルダーへの、より掘り下げたインタビューとサーベイを含む場合がある。
    • 内部監査部門の要因により実施される場合がある。(自己評価)
    • 現時点で組織体の内部監査部門以外の部署に所属している、CIAまたはほかの有能な監査の専門家により実施される場合がある。
    • 自己評価と準備資料を組み合わせ、CIAやほかの有能な監査の専門家による事後的なレビューを実施する場合がある。
    • 当該内部監査部門の実務習慣や業務実施指標を、相当する内部監査専門職のベスト・プラクティスをベンチマークとして評価する場合がある。
  3. 外部評価の直前に実施された定期的レビューは、外部評価を容易にし、外部評価に係る費用の軽減に役立つことがある。的確な外部評価者または評価チームが、定期的レビューを実施した場合でも、その定期的レビューの結論は、それに続く外部評価から導かれた、いかなるアシュアランスとしても伝達してはならない。内部監査部門の実務観光を向上させるための示唆や改善の為の提言を、定期的レビューの報告に含めても良い。外部評価が自己評価と独立した検証の取組み方法(SAIV)を採用する場合には、定期的レビューは、SAIVのプロセスにおける自己評価部分として役立てることが出来る。
  4. 内部監査の業務遂行の品質について結論を出す。適切と認められる場合には、改善の達成と、「基準」への適合性を達成するためにとられる、適切な措置についての結論を出す。
  5. 内部監査部門長は、適切な信頼性及び客観性を維持するため、内部評価の結果を報告する仕組みを確立すべきである。一般に、継続的モニタリング及び定期的レビューの実施責任者は、レビュー実施中は内部監査部門長に直属すべきであり、評価結果も内部監査部門長に直接報告するべきである。
  6. 最低でも年に一回、内部監査部門長は内部評価の結果、必要な改善措置の計画及び計画の実施状況を、経営幹部及び取締役会に報告する必要がある。

<内部評価(継続的モニタリング・定期的レビュー)のまとめ>

継続的内部評価(継続モニタリング)

性質(継続モニタリング)

内部監査部門の日々の監督、レビュー、測定に関する不可欠な構成要素。

評価に用いるツール(継続モニタリング)

  • 業務の監督
  • チェックリスト、内部監査部門が採用している手続き
  • 監査対象部門、ステーク・ホルダーからのフィードバック
  • 監査に携わっていない要因によるピア・レビュー
  • プロジェクト予算、時間観システム、監査計画の管理状況及び費用の回収
  • 他の業務遂行測定基準の分析

内部評価者による報告(継続モニタリング)

実施責任者は、レビュー実施中は内部監査部門長に直属すべきであり、評価結果も内部監査部門長に直接報告すべきである。

内部監査部門長による報告(継続モニタリング)

1年に一度、内部評価の結果、必要な改善措置計画、計画の実施状況を経営幹部及び取締役会に報告する。

定期的内部評価(定期的レビュー)

性質(定期的レビュー)

「内部監査の定義」、「倫理綱要」、「基準」への適合性を評価する為に実施するアセスメント。

評価に用いるツール(定期的レビュー)

  1. ステーク・ホルダーに対するより掘り下げたインタビューとサーベイ
  2. CIA等の専門家による実施
  3. 自己評価
  4. CIA等の専門家による事後的レビュー
  5. 関連するベストプラクティスをベンチマークとして評価する場合がある。

内部評価者による報告(定期的レビュー)

実施責任者は、レビュー実施中は内部監査部門長に直属すべきであり、評価結果も内部監査部門長に直接報告すべきである。

内部監査部門長による報告(定期的レビュー)

1年に一度、内部評価の結果、必要な改善措置計画、計画の実施状況を経営幹部及び取締役会に報告する。

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